スタッフ
【指 揮】アレホ・ペレス
【演 出】ハンス=ペーター・レーマン
【美術・衣裳】オラフ・ツォンベック
【照 明】立田雄士
【振 付】メメット・バルカン
【再演演出】澤田康子
【舞台監督】髙橋尚史
指揮
アレホ・ペレス
演出
ハンス=ペーター・レーマン
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キャスト
【領主ヘルマン】妻屋秀和
【タンホイザー】ステファン・グールド
【ヴォルフラム】デイヴィッド・スタウト
【ヴァルター】鈴木 准
【ビーテロルフ】青山 貴
【ハインリヒ】今尾 滋
【ラインマル】後藤春馬
【エリーザベト】サビーナ・ツヴィラク
【ヴェーヌス】エグレ・シドラウスカイテ
【牧童】前川依子
【4人の小姓】和田しほり/込山由貴子/花房英里子/長澤美希
【合唱指揮】三澤洋史
【合 唱】新国立劇場合唱団
【バレエ】東京シティ・バレエ団
【管弦楽】東京交響楽団
コロナ以前は年に1回位はなんらかの形で聴きに行っていたワーグナーのオペラ、確か2019年の上野の音楽祭で観たさまよえるオランダ人のコンサート形式が最後だったので、本当に久しぶりでした。
ただ、昨今の宗教、特にキリスト教に対する信頼感の低下のせいか、罪をおかしたタンホイザーがローマ法王に許しを求めるけれども認められなかったときの絶望感の部分、説得力がなくなってきているのでは、、なんて勝手に心配していたのですが、やっぱり感動して最後、うるうるになってしまいました。やっぱり、原型レベル・神レベルの、設定がしっかりした物語や音楽の力を創り出したワーグナーの才能(魔力)は凄いです。
キャストは、タンホイザー役のステファン・グールドが、キャリアが長い分、全盛期は超えている筈なので、正直期待していなかったのですが、充分張りのある魅力的な声をしているのと、体が大きく舞台映えするのがとても素敵で、よかったです。また、若い歌手さんたちで、ヴェヌス役とエリザベート役のお二方が正反対(リリス型とマリア型)のタイプですが、それぞれものすごい美女で^^。牧童役の日本人の歌手さんも、その場で空気が一挙に清浄化されたくらいの透明感のある美しい声がホントによかった。
ワーグナーの音楽は、聴いていて相当数のエネルギーを奪われるので、観に行くとかなり疲労するのに、ずっと聴かないでいると物足りなくなってくる、魔的な魅力があるのですが、聴いたときの威圧感や重みが、日常を払拭してくれるパワーを持っていて、好きです。コロナが開けたら今度はニーベルングの指輪も企画してほしいです^^。
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