ジャイビーム!(ドキュメンタリー映画)

https://www.youtube.com/watch?v=GbTu5CTTthU

先日ご紹介した佐々井秀嶺さんご出演のユーチューブが面白くて、まだ何度も観てしまいます^^;。

ちなみに出家したてのJQさんのユーチューブ(https://www.youtube.com/watch?v=zohhTOQmP40)も、元17LIVECEOの小野(龍光)さんが佐々井上人にスカウトされている様子が面白いです。

そうしているうちにジャイビームを観たくなりまして、購入してしまいました^^;。上人は2014年に死に直面するほどの大病を患って復活した経緯があって、2018年の撮影時はあまり体調が優れなかったようで(精神的にはお元気なのですが)、横になりながらお仕事されておられることが多かったようです。

財布が盗まれたと訴える男に、言われるままにお金をあげて、その後ご自分の生活費が足りなくなって困ったお顔をされていたり、訪れる家族ひとりひとりに声をかけて、子どもの頭に手をあてて祝福したり、自ら仏教の志願者たちに袈裟を与え、食事を与えるけれども、基本的にしたたかな民衆に騙されることを知りながらも全てを与え続け、今も信念をもって、現役で頑張っておられるお姿に圧倒されます。

それから本編も面白かったのですが、ナグプールに訪れた立正大学の若い先生のお話も興味深かったです。

佐々井上人が復興したといわれる仏教は、日本ではなんと新宗教扱いなのだそうです。そういえば、どの祭壇でもアンベードカル博士の写真と仏陀の写真は同列に置かれていて、信者は二人を拝んでいる形態になっております。

でも、実際に先生がネパールなどの古い仏教の文献などを調べてみると、仏教を信仰していたのがナーガ族で、彼等はもともとアーリア民族とは違った人種であったことから、もともとの仏教徒は自然にアウトカーストになってしまう流れであったこと、仏教の発祥がナグプールで、旧い伝承と聖地が一致していることなどをおっしゃっておられ、でも、その証拠を探りたくてもインド政府から許可がでない限り、仏教関係の発掘調査はできない、という現状らしいです。

話戻って、佐々井上人が実践しているインド仏教は、日本の仏教とは違い、民衆と触れ合い、民衆の相談にのって、彼等の問題を日常次元で解決して、平和に導くことなのですが、考えてみるとこれ、日本の仏教や神道が現代で実践してくれていたら、ここまで日本で新興宗教や、スピリチュアルが流行ることもなかったのかも。

新宗教に入る方も、勿論信仰心を求めている方もいらっしゃると思うけれども、自分が見た限りでは、活動を通じて志を同じくする、支え合う・相談し合える仲間や場や機会が欲しいと思っている方が多いように思え、今の新宗教の団体は少なくともそれを提供していて、多分今後もその形態を維持してゆく団体は残りやすいかもしれないですね。見ていると様々なことを考えさせられます。