世界が驚くニッポンのお坊さん 佐々井秀嶺、インドに笑う

佐々井秀嶺さんが出演なさっているリハック、つい、何度も観てしまいます(普段は凄い頭脳だなアと感心している件の成田氏でも、この方の前では借りてきたネコのように見えてしまう)^^;インドにこんなスケールの大きな日本人がいらしていて、それだけでなくこの方、「武士とは!」「ニッポン人とは!」「男とは!」が口癖の、一昔前の日本に存在した漢気を持っている上に凄い愛嬌があって。

また、ヒンズー教とカースト制度の概念はつながっているため、カースト以下の扱いをされる、インド人の2割を占めるといわれる不可触民たちはヒンズー教に入っている限り、貧困から抜けられなかったり、酷い差別を受けたりして、救いがないという現状に驚きました。

それから、差別と闘った聖者としてはガンジーが有名ですが、恐らく立場的にある程度以上平等主義が進むと、インドの仕組み自体が崩れてしまうので、黙認している側面もあったことから、不可触民として初めて大学を卒業して留学もしたアンベードカル博士という活動家の方が民衆から本当に慕われておられたとのこと。

仏教を導入したのも同博士なのですが、導入後まもなく亡くなられてしまい、その12年後に佐々井秀嶺さんが導かれるようにしてインドにやってきた流れとなりそうです。確か今はインドの仏教徒は1億5000万人だったかな。日本人より多いですが、それは佐々井上人のお力が大きいようです。

この本自体は、白石あずささんというジャーナリストが佐々井秀嶺さんの活動をレポートしに来たのですが、すさまじい住居やらユニークな悪魔祓い(孫の手でぽくぽくと相手を叩きながら様々な宗派のお経を読む^^;)やら、命を狙われながらの活動やら、毎日当たり前のようにやってくる民衆の問題をじかに聞いて解決していったりと、怒涛のような毎日を過ごしておられ、日本のお寺の「高僧」とは違った存在がリアルに見てとれ、たまにじわっと感動がくる、良い本でした^^。(アマゾンのUnlimited契約をしている方はそのまま読めます)ご興味があったらぜひ、手にとてみてくださいませ☆