ゲームとは、真実の交流(親交)が行うことができない状況下で、その代用として陰性のストロークを交換するこじれた交流のことを言い、結末は双方とも不快な感情を伴います。
日常的によくある例で説明すると、友人のAさんがBさんに人生相談をしてきますが、Bさんのアドバイスに対して「そうだね、でも」と必ず言い返しBさんが「じゃあ、相談しなきゃいいのに」と不快に思うこともゲームです。この場合はAさんが「お前(Bさん)の言うことなんか聞くか」というこじれた思いが動機になっております。これはTAセラピーでも比較的詳細に説明してゆくつもりですが、その代表的なものの一部をご紹介します。
①キック・ミー
:何度注意しても規則を破ったり、正しい道を諭してもその通りにできず組織を辞めさせられるパターン。(潜在的に見ると、『自分自身』を罰しているとも言えます。)
②さあ、とっちめてやるぞ
:相手の弱みに付け込んで追いまわし、とことんやりこめて優位に立つ態度。
③あなたのせいで
:自分の失敗を決して認めず、相手を責め立てて罪悪感を植え付ける態度。
④法廷
:夫婦に多い。自分を正当化するために第3者を巻き込んで大ごとにする態度。
⑤せんさく好き
:相手の欠点が見つかるとそこを掘り下げて愉快な時間を送ろうとする態度。
TAセラピーではまず「時間の構造化」と「対話分析」によりどのくらいクライアント自身がエネルギーをゲームに費やしているかを確認します。「このやりとりがゲームなんだ」ということがわかるだけでも一部のゲームは終了します。また、相手から始まったゲームの終了の仕方を学んでゆきます。
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