更紗のTA講座⑦脚本分析

人生脚本とは、幼児期に両親との関連性によりその母型を既に作成済みのため、大人になっても進行し続けている「無意識の人生計画」のことで、幼い時期の計画通りに友人、恋人、配偶者、仕事を選ぶことが多いようです。脚本分析はクライアントのPACに影響を与えている主に両親のPACからの情報をひとつずつ調べることからはじめてゆきます。調べ方はざっと3通りあります。


対抗指令

:両親のPから子供のPに伝達される信念のようなもので、例えば「テストで満点を取りなさい」とか、「部屋の片づけをしなさい」という基本的なしつけからくる言葉でも、子供のPは「完全でありなさい」と解釈をし、そのくせが大人になっても抜けずに残業をしすぎて身体を壊す、などの無理をしすぎる行動に結びついたりすることがあります。これには「一生懸命やれ」とか、「急げ」など、親の信念により様々な指令があります。


モデル行動

:両親のAから子供のAに伝達される基礎的な行動法則のようなもの。例えばとある父親が社会性に欠けていて、どの仕事の長続きせず、妻に働かせて生活をしている場合などは、その子供のAは(男の子の場合、父親のそうした甲斐性ない態度から「女性に頼れ」というメッセージとして受け取ってしまう傾向があります。逆に子供が女の子の場合は大きくなってから自分を頼りすぎて甲斐性をなくしてゆく男性を夫にしやすい傾向もあります。これは、「孤独になりなさい」とか「困ってもだれも親身になってくれないよ」など、行動指令も親のタイプにより様々です。


禁止令

:両親のCから子供のCに伝達されるかなり感情的なメッセージです。例えば両親の仲が悪く、それを見て育っていたり、肉体的ないじめや無視を受けて大きくなった子供は、「存在してはならない」という最大級の辛い指令を受け取っていて、それは感情的な部分で大きなしこりを残します。逆に可愛がられすぎて大きくなった子供も「成長してはいけない」指令を受けていて、大人としての精神の成熟・成長を拒否したりする傾向があります。これは特に根深い側面が絡んでいるので特にていねいに見てゆきます。


TAセラピーでこの部分を明確にして把握したのち、大人になったクライアント自身の意識で新たに脚本を書いていただき、その世界観でしっかりと「再決断」をしてゆきます。

ヒーリングスペースセレスタイン