(ホンモノのアオサギ^^)。
色々ありまして、ようやく先日観に行くことができました^^。(でも、映画館の座席は今でも満席で、ちょっとびっくりしました。)ほぼ何も調べずに真っ新な状態で観たので、ありきたりな感想になるかとは思いますが、たぶんこれは、宮崎駿監督の少年時代の記憶とか思いなども描いているものなのでしょうか。
父親が軍需産業で稼いでいる社長さんで、恐らく婿養子。お母さんは主人公が3歳の時に火事で亡くなっているらしいのですが、その後、家の存続のためか、お父さんは、お母さんの妹さん(つまり主人公にとっては叔母)と結婚していて、しかも結構ラブラブな感じ。主人公は、新しいお母さんとも、敬語で話します。
彼は地元の学校に転入するのですが、地元の子どもたちと比べると、話し方もルックスも、持っている清潔感も、違いすぎ、明らかに浮き上がっていて、転入そうそう虐められているらしいという背景が、短い時間ですぐわかるように、実に美しい背景や家の描写とともに描かれていて。
はじめは受け入れられなかった筈の、行方不明になった義母(叔母)を探して取り戻し、家族として改めて受け入れられるようになるのがこの物語の現実的な側面でもありキモなのですが、その背景には、宮崎駿監督の例の、すさまじい阿頼耶識的な様々な世界観の体験がある。この世界観って、ディズニーのアリスだったり、手塚作品だったり、カリオストロや湯屋みたいな、これまでの監督の親しんだ世界観をもとに作品のエッセンスや原型が濃密なくらい色々入っているから、あとは、観る側が勝手に解釈してくれればいい、という感じなのかな。これからユーチューブでの解説をいくつか見てみようかと思っているのですが、これも人によりけりで、だいぶ違ってくるんでしょうね~☆
自分が感じたのは、心理や精神世界を学んでいる方が、様々な手法、テクニックで、問題解決をしてゆく様を見ていると、人間の表面的な考えや、行動をひとつ変化させるのにも、裏でものすごく大きな心理的・潜在的なアプローチをしていることが多いですよね。そういった意味で、これは、裏面でスケールの大きな浄化を行ったあとに生まれ変わった、監督自身の心のうちなのかもしれないな、とも思いました。
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